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2014年4月 2日 (水)

幸せを目指していける社会

 最近幸福論に目覚めたボク。先日映画「普通に生きる~自立を目指して」上映会を行ったのだが、この映画は重症心身障害児者とその家族が、どんなに重い障がいがあっても、本人も家族も地域で普通に生きてゆくことのできる社会を目指し歩んでゆくドキュメンタリー。映画の後に少しばかり幸福論を絡めた福祉についての話しをさせてもらった。

 私は社会福祉士という資格を持っており、現在の仕事をしております。なので、少し福祉、社会福祉についてお話をさせてもらおうと思います。みなさんよく福祉・福祉と言われますが、「福祉」とはどういう意味かご存知ですか?

 福祉とは幸福や豊かさということを意味します。漢字を見てみましょう。福祉の「福」はまさに幸福の「福」であり、しあわせを意味します。そして福祉の「祉」、これも実はしあわせを意味しているのですね。もし時間があるなら家に帰った時に辞書であるいはインターネットで調べてみてください。「しあわせ」と出てきます。だから福祉という漢字は「しあわせ」がふたつ重なっているものなのです。

 では社会福祉となるとどうなるでしょう。障害者には障害者総合支援法が、高齢者には介護保険法が、また生活困窮者には生活保護法などがありますが、社会福祉とはこれらの制度の施策を使って障害者や高齢者などのハンディキャップを背負った人、課題を負った人を援助していこうとするものなのです。そして援助をしてどうするか、映画「普通に生きる」でも出てきた、自立を目指します。自立支援を行うのです。自立とは主体的に生きられるということです。それでは自立、あるいは自立支援の先には何があるのでしょう?これも映画の中に出てきた「自己実現」があります。自立してそして自己実現をするということを目指すのです。では「自己実現」の先には何があるでしょう?

 自己実現の先には「しあわせ」があるのです。自己実現してしあわせになる。あるいは豊かになる。もっと簡単に言えば「満足」あるいは「充足」満ち足りた気持ちかもしれません。

 ですから社会福祉とは制度を利用して自立して、自己実現してもらう。そしてしあわせになってもらうということなのです。ハンディキャップのある人(障害者も高齢者など)もしあわせになることが福祉なのです。

 でもちょっと考えてみてください。しあわせになるってことは何も障害者や高齢者だけじゃないですよね。僕たち、いわゆる健常者と呼ばれる人もしあわせになりたいと思い、幸せを目指していますよね。そう考えると、障害のある人もない人もみんなしあわせを目指して生きているということになりますよね。

 だから福祉って特別なことじゃないのです。それを使ってしあわせを目指す。健常者もハンディキャップのある人も幸せを目指して生きていくということなのです。そしてどんなに重い障がいがあろうと、この幸せを目指して生きていける。それが普通に生きるということではないかと思うのです。

 ということで、ここまではよかった。さてこの先2パターンの話をした。

パターン①
 もし重症心身障害児者に会うことがあったなら、是非触れ合ってみてください。もしかすると映画以上の最高の笑顔を見せてもらえるかもしれません。

パターン②
 みなさんも将来障害を持つ(福祉を利用する)可能性が決してないと言えません。そのためにも福祉の充実が求められます。けれども財政的にはパンク寸前です。そこで求められているのが皆さんの力です。小さな親切で構わないので、第一歩を踏み出してください。

 パターン②は時間の関係で少し中途半端になってしまったのだが、どちらにせよ今の僕は誰もが幸せを目指していける社会の実現に向けて貢献したいと思う。本当は誰もが幸せな社会となればいいのだろうけれど、残念ながらそれを実現するには人間はそこまで成長していない。目の前には経済成長を掲げつつ、格差を大きくする社会でしかないのが現実。だからまずは誰もが幸せを目指していくことができる社会を実現する仕組みを作ることこそが21世紀のデザインじゃないかと思う。

 ただし気を付けなければならないことは、幸せは人それぞれによって違うということ。自分の幸せ感を人に押し付けてはならないということ。それをしてしまうと社会は窮屈になってしまうし、多様性が失われてしまう。

 そして現在は制度を利用しなければならないけれど、本当はそんなものが無くとも、誰もが幸せを目指していける社会こそが望ましい。そんな日が訪れるのはいつのことだろう・・・。

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