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2013年9月19日 (木)

ドラえもんの国

 バングラデッシュで貧困層に融資をするグラミン銀行を興し、ソーシャルビジネスとして世界的に有名なムハマド・ユヌス氏。先日数年前に氏が来日講演をした際の模様を映したDVDを見た。その講演会は2部構成されており、第2部はユヌスをはじめソーシャルビジネスに関わっている人たちのシンポジウムの模様を映したものだった。そのパネリストのひとりにソフィアバンク社長の藤沢久美という方がいた。僕はその藤沢さんをこれまで知らなかったのだが~(余談となるがとてもきれいな女性なのだが)~、彼女の発言の内容がとても印象に残った。

 藤沢さん曰はく、「アフリカの子供たちからすると、日本は未来の国。豊かでいろいろなものをもっており、まるでドラエモンのように見える。なので、のび太がドラえもんに未来の世界はどんなの?つまりアフリカ(の子供たち)から見て未来の国である日本はどんな国なの?」という質問をされたときに、「あのね、未来の国(日本)はね、毎年自殺者がいっぱいいて、多くの人がうつ病にかかっていて、家に閉じこもってね…。」と、今の日本はそんな説明をしなければ…ということを話されていた。

 これを聞いて「ホンマや。その通り。言い得て妙!」とびっくりした。例え自殺やうつ病のことを言わなくとも、子供たちは学校が終わると部活に、塾、習い事といつも時間に追われて、夕食はスーパーで買ってきた(添加物いっぱいの)お惣菜が出され、残りの時間はゲームとマンガ…。なんていうとこれまた希望の国ではなくなってしまうような…。いやそれでもアフリカの子供たちからするとうらやましい世界なのだろうか。

 そのDVDを見た日の夜NHKの番組「プロフェッショナル」を見た。毎回一人さまざまな分野におけるプロフェッショナルの方を取材し、その活動の様子を放送しているが、その日はアフリカのスーダンで医師・国際NGO代表として活動する川原尚行氏を取り上げていた。スーダンはかつて内戦に明け暮れ、アフリカの中でも貧しい国。番組の中で、川原氏がスーダン各地にある無医師の村を回り医療活動、あるいはインフラ整備活動に携わる姿が映されていた。

 そこでふと想像してみたのだが、村の子供にとって川原氏はまさにドラえもんではないかということ。川原氏はある日突然、ランドクルーザーに乗って現れ、車の中やかばんの中からさまざまな道具を取り出し、そして病気を治してくれる。また地元の人々にインフラ整備、栄養改善などのアドバイスをして、村にちょっとした豊かさをもたらしてくれる。そして時にはサッカーボールなどの遊び道具を出してくれ遊んでくれる。子供たちからするとまさに日本という未来の国からやってきたドラえもん。

 ところでかつて子供のころ未来の都市を描いたものは、車はタイヤがなく、透明なパイプの中を浮上しながら走り、食事は椅子に座ると、機械がカプセルをだし、それを飲めばいいというような世界だった。今考えるとそんなに嬉しくもない世界ではあるけれど、(物の)豊かな世界だったのは確かだ。

 40、50年前の世界からすると、確かに現在の世界は未来の世界に近づいたところもある。随分と便利になった。けれども自殺者数のように全く想像しなかったようなこともある。そしてそれは決して僕たちが望んだものではない。

 かつての日本は焼け野原のやはり物のない世界から、アメリカのような(物の)豊かな世界を目指して誰もが一生懸命に働き経済大国と呼ばれるまでに発展していった。そしてバブルの時代を得て、もののあふれる世界となり、その結果多くの日本人が豊かさとは決してものがたくさんあることではないということに気がついた。

 そして現在の日本は物質的豊かさを求める人が進める国策と、心の豊かさを求める人との間を放射能にまみれて揺れ動く。大地も揺れ動く。という微妙な世界。まさに転換期。

 元に戻って、せっかくのドラエモンの国が希望の国ではなくて、病んでる国とはなんとさみしいことだろう。これではアフリカの子供たちは夢を持てなくなってしまう。ましてやその病んでる国日本の子供たちはどうだろうと考える。

 ♪~あんなこといいな。できたらいいな。あんな夢、こんな夢、いっぱいあるけれど、みんなみんなみんな叶えてくれる、不思議なポッケで叶えてくれる~♪(今もこの歌なのかな?)

 やっぱドラエモンがやって来た未来の国は、希望の国じゃなくちゃいけない。そこは人々が希望を持ち、笑顔あふれる国でなきゃいけない。それはドラエモンの国「日本」の使命だ。僕たちはアフリカの子供たちの夢を壊しちゃいけない。いやアフリカの子供たちだけじゃない。大人は子供たちの夢を壊しちゃいけないんだ。

 よく人は言う。「それは夢。現実は○○であり違う。」それはあきらめを意味する。あきらめた人たちの常套句。でもホントはあきらめちゃいけないんだ。叶えるんだ。人間はそのために神と同じ力「創造力」を与えられているんだ。その創造力を用いて、その夢に近づく努力をしなくちゃいけないんだ。

 プロフェッショナルの番組の中で、川原氏が活動していく上での流儀がいくつか紹介されるが、その中のひとつに「理屈じゃない、動くんだ。」という言葉があった。そう、日本をドラエモンの国にすることも理屈をいくら言ったて何も始まらないんだ。動くしかないんだ。想像して創造しながら動いて、ドラえもんの国、未来の国を引き寄せろ!

 ドラエモンの国づくりって何だかワクワクする。オリンピックよりもワクワクするぞ。この先ますます面白くなりそうだ。ちなみに川原氏は元外務省大使館のドクター。その地位をかなぐり捨て、スーダンの医療活動に飛び込んだという、自分のやりたいこと(好きなこと)をやる派の人。更に学生時代はラグビーをやっており、「ONE FOR ALL ,ALL FOR ONE」の人。やっぱりこれからの時代はこうでなくっちゃ!!

 夢に向かって突き進め~。 待ってろしずかちゃん!


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