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2013年3月14日 (木)

日本を動かす力

 日本はもしかするとここから変わるんじゃないか! そんなふうに思わせる大会に参加して来た。

 その大会とは、3月9日10日の2日間にわたり、東京都墨田区両国で開催された「ファンドレイジング・日本 2013」。そこには約1000名の人々が集まり、熱く、力強く、そして希望に満ちたエネルギーが溢れだしていた。

 そもそもこのファンドレイジングとは何かというと、ひと言でいえば「寄付」となるのだが、ここで言う寄付とは従来の「歳末助け合い」「赤い羽根共同募金」の寄付から、より1歩2歩進化させた「新しい寄付」ということとなる。

 具体的にはNPOやNGO団体が欧米の(ファンドレイジング)手法や(ビジネス)業界のマーケティングやブランディングなどの技術・研究成果を取り入れたり、あるいはこれまで募金がどのように使われていくのか不透明だったものを透明にし、誰にでも分かるようにするということなのであるが、その大前提にあるのが「共感」であり、「感動」である。

 現在(2011年)の日本の寄付市場(個人)は約1兆円なのだそうだが、これを2020年には10兆円規模に育てようとの目標をこの大会の主催者である日本ファンドレイジング協会は掲げている。

 1兆円から10兆円というととてつもない額と思われるのだろうが、世界を見てみると、2010年においてアメリカの個人寄付総額17兆7千億円、イギリスの個人寄付総額1兆6千億円だそうで、2010年においての日本の個人寄付総額は4800億円である。そして2011年の3.11から日本人の寄付や社会に対する意識が変わったとされ、今後の動向が注目されている。

 2日間にわたりおよそ50ものセッションが繰り広げられ、さまざまな分野の講師陣が集められ、そして熱く語り、聴衆の心を大いに揺さぶっていた。

 僕が参加したセッションのひとつでは、一見するとその講師はまだ若く、ひょろっとした感じの男性であり、「この人が…?」と思えたのであるが、いざ講義が始まると、自分が見たこと体験したことを、ユーモアも交えながら語り、会場にいる人々を聴き入らせ、共感・感動を生じさせていた。思わず僕もその話(話術)に引き込まれた。

 また、あるセッションでは講師が次のように語っていた。「人間は自分で自分の可能性を閉ざしてしまう。問題が起きた時、それをピンチとするかチャンスとするかは自分の意思で決める。思い通りにならない事をどのように自分の成長の糧としていくか。そのことに感謝し、どのように自分の出番と成長につなげていくかが大切。そして苦しい時に誰かのために行えるか。自分を変えながら夢に向かっていけるか。」と。

 外を振り向けば、未だに権力が支配をしているかのように見える。けれども現在あちこちでこれまでの真実が明るみにされており、それは確実に弱りつつある。終焉が近づいている。

 一方で感動し、共感し、共有し、共に歩み始める世界は、確実に大きくなろうとしてる。新たなる力の台頭。

 この会場には世界や日本にある(社会的)課題を解決しようとしている1000名がいる。そしてその誰もがこのセッションを通じて、このファンドレイジング~新しい寄付~の仕組みを創ろうとしている。

 彼らは世界(社会)の課題解決に情熱を持ち、そして共感や感動を生み出し、納得させ、信頼させ、支援者を増やそうとしている。そして彼らはあきらめない。自分のためだけでなく、社会や第3者のために、行動している。

 この大会のサブタイトルは、「ファンドレイジングは新たな地平へ」とされていた。まさにこの文化がこれからどんどん大きくなっていくのではないかと感じる2日間だった。もしかすると・・・、いや確実にこの波は新たなる日本を動かす力となるだろう。


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