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2012年7月15日 (日)

生まれた時よりも美しく

 小学生のころ瀬戸内海にある自然の家に学校行事として1泊か2泊の行程で行ったことがある。きっと今でも小中学校の行事のひとつとして全国でも行われているだろう。

 その時雨の中をオリエンテーリングをした記憶がかすかにある程度でほとんど覚えていないのだが、他にも定番のきっとカレーを食べたり、キャンプファイアをしたりしたのだろうな。ああ、なんとなく思いだしてきそうだ・・・。

 そんなあいまいな記憶の中ひとつだけ僕の中に残った言葉がある。それは「来た時よりも美しく。」という言葉。きっと部屋の中にその言葉を書いた紙が貼られていたと思う。そして先生からも最終日にはその言葉をいわれ、きちんと自分が使った部屋などの掃除をさせられたのだと思う。

 けれどもその残った言葉もいつの間にか忘れ去られ、あちこちを汚しまくる日々を過ごした。中学・高校と手抜きばっかりで、あんまり学校できちんと掃除しなかったものな…。きっと時代もそんなことよりもいい学校に入るための受験であったり、いい会社に入り、豊かな生活を送ること…などなどそんな価値観の真っ只中だったのだろう。

 振り返ってみると本当にあちこち汚したなあと、つくづく思う。穴があったら入りたい。

 そんな僕が再び「来た時よりも美しく」の言葉を思い出すのは、バックパッカーとして様々な国を旅したり、国立公園でキャンプをしたり、と歩きまわってた頃だろう。

 ある国の国立公園の中をキャンプしながら歩こうとしている時、ルールとして自然の中でのトイレ(大)の際は、15センチほどの穴を掘って、終わったらちゃんと埋めることとのルールを知り、出発前にあわててスコップを買いに行ったことを覚えている。

 そして、自然の中を歩いたり、キャンプを繰り返しているうちに「来た時よりも美しく」という言葉は、いつの間にか意識されるようになり、必ずその場を去る時には「来た時よりも美しく、立つ鳥跡を濁さず。」とつぶやくようになり、自分が出したごみは持ち帰るのは当然ながら、周りのゴミを拾ってから出発するということが身に着いた。

 余計なことだが、今では職場を去る時も「来た時よりも美しく、立つ鳥跡を濁さず」ということで、最後はきちんと掃除をして終えるようにしている。身もきれいなまま去れれば良いのだが…。

 かつて歩き遍路をしていた時、街中の大きな公園でテントを張り、泊ったことがあった。ちょうどその日僕以外に家族6人でテントを張った一家がいた。翌朝僕は出発前にいつものように僕がテントを張った周りのゴミを拾っていたのだが、その家族の中の小学生の子供が、何をしているのかと尋ねてきたので、ちゃんときれいにしている事をここぞとばかしに教えてあげた。するとあとからその子が、僕を公園の中にある機関車の所へ連れて行き、「この中にいっぱいごみあるよ。」と、大量のごみを見せられ、一体どうしたものかと困ってしまったことがあった。

 さてなぜこんなことを書いているかというと、実は今日映画を見た。サティシュ・クマールの「今、ここにある未来」という映画だ。サティシュ・クマールは世界的エコロジストとしても有名な方で、勝手に僕の師匠の1人にしている人でもある。

 その映画の中で色々な格言が出てくるのだが、僕が一番興味を惹かれたことに「生まれてきた時よりも美しくできれば…」という言葉。

 僕らは生まれてきてから死ぬまでに一体どのくらい、この地球を汚しているのだろう。僕が心がけている「来た時よりも美しく」も大切だけれども、これをもっと僕の人生に広げていくことができたならばどんなに素晴らしいことだろうと思った。もしだれもが「生まれてきた時よりも(地球を)美しく」することができたならば、きっとこの地球は未来永劫に違いないそう思った。

 いや、もしみんながそうするならば、地球は明日にでも人間と一緒にアセンションするかもしれない。一挙に優良星に昇格だ。

 人類とは英語でhuman-being。つまりは人間がどうあるかということ。どうするかではなく、どうあるか。つまりは心のあり方。地球を自分たちのエゴを満たすために利用しつくすのか、それとも共生するために、地球と共にあるのか。

 僕らはこの地球という星に生まれ、地球の恵みによって生かせてもらっている。そしてこの地球で魂を成長させ、次のステップに行けるように様々な経験をさせてもらっている。それならば、この身を地球の土に戻す時に、少なくとも生まれた時よりも美しく返せるように心がけたい。





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